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浦沢直樹『BILLY BAT(10)』v 林田力 wikiレビュー

2012年09月26日

浦沢直樹著、長崎尚志ストーリー共同制作者『BILLY BAT』は歴史的事件の背後に存在するコウモリ・ビリーバットの謎を描くミステリー作品である。『モーニング』に連載中である。

『BILLY BAT(10)』は日本での巻物探しと米国の日本人街での日本人連続殺人事件という現在と過去の二つの物語が同時進行する。『BILLY BAT』はイエス・キリストの磔刑や戦国時代など様々な時代に飛んでいたが、この巻では過去と現在に絞られており、分かりやすい。
http://www.hayariki.net/7/7.htm
ストーリーも悪そうなキャラクターは結局のところ、悪人であるという明白な真理を述べており、分かりやすい。これは東急不動産だまし売り裁判で東急リバブル東急不動産と闘った林田力にとって納得できるものである(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』)。
http://www.facebook.com/riki.hayashida

一方で下山事件の真犯人やアポロ計画の捏造(人類は月に行っていなかった)など現代史のミステリーは後景に退いた。どのように物語が収斂するのか、注目である。
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『AKB49 恋愛禁止条例(9)』 v 林田力 wiki

2012年09月02日

『AKB49 恋愛禁止条例(9)』では浦川みのり、吉永寛子、岡部愛のユニット「GEKOKU嬢」の活動が本格始動する。AKBの物語というよりも、新人アイドルのデビュー物語としての性格が色濃くなった。

ここではライバル役のアイドルが登場し、GEKOKU嬢を潰しにかかる。岡部愛への因縁という謎も提示される。ライバル役のアイドルの存在はフィクション性を増大させている。現実のAKBは今や押しも押されもせぬトップアイドルである。ハロプロと異なり、メンバーを複数事務所に所属させることで、芸能界に敵を作らないようにしている。

このライバル役は非常に性格が悪い。客を喜ばせることを考えるGEKOKU嬢との対称性を際立たせ、対決を盛り上げる演出である。住まいの貧困に取り組む市民運動と貧困ビジネスのゼロゼロ物件の闘いのように。東急不動産だまし売り被害者と東急不動産工作員の闘いのように。

しかし、性格の悪いアイドル芸能人という設定は両刃の剣である。現実のAKBメンバーに対しても「実は性格が悪いのではないか」などと陰口を叩かれることがある。その種の憶測を強めることになりかねない。林田力『東急不動産だまし売り裁判』でマンションだまし売りの東急リバブル東急不動産の悪徳不動産業者ぶりを描写することとは意味合いが変わってくる。(林田力)
http://hayariki.net/5/36.htm
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『バクマン。20』 林田力wikiレビュー

2012年09月01日

『バクマン。20』は最終巻である。終わるべくして終わるという、予定調和の最終回になった。当初の構想通りに漫画を終わらせたい漫画家の思いと人気のあるうちは引き延ばしたい出版社の営業的な思惑が衝突する。亜城木夢叶の連載作品『RIVERSI』は正義と悪のダブル主人公という点で『バクマン』の作者の前作『DEATH NOTE』に重なる。『DEATH NOTE』がL死後も続いた展開は実は作者にとって不本意であったのではないだろうか、と思わせて興味深い。(林田力)
http://hayariki.net/5/24.htm
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『銀の匙 Silver Spoon 4』v 林田力 wiki記者レビュー

2012年08月31日

『銀の匙 Silver Spoon 4』は自分が愛情を込めて育てた家畜の肉を食べるという畜産に携わる者にとって避けては通れないテーマの続きである。本人が自らの手で家畜を殺す訳ではないために衝撃は少ない。しかし、通常ならば出荷して終わりのところを、わざわざ問題に向き合う主人公の姿勢には感銘を受ける。新たに育てることになった家畜への主人公の姿勢も微笑ましい。

中盤は男子エゾノー生が惹かれるモノの謎に迫るギャグ短編である。この話に限らず、この巻ではギャグか冴えている。作者がノリに乗っている印象を受ける。後半は同級生の秘密が登場する。主人公自身は自分の問題を克服していく中で、同級生の抱える問題が話を膨らませる。(林田力)
http://www.hayariki.net/5/29.htm
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諌山創『進撃の巨人(8)』v 林田力 wiki記者レビュー

2012年08月29日

諌山創『進撃の巨人(8)』では女型巨人と壁の謎が明らかになる。冒頭では人間社会の体制側の腐敗が描かれる。エリート部隊であるはずの憲兵団は腐敗していた。まるで『機動戦士ガンダム』の地球連邦軍のようである。

『進撃の巨人(8)』は人類の敵である巨人と戦う物語であったが、その戦いが腐敗した体制の延命に寄与することになると考えるとバカらしくなる。この点も『機動戦士ガンダム』と重なる。初期ガンダムでは主人公が結果的に腐敗した連邦の歯車になっていることがフラストレーションのたまるところであった。このため、比較的新しいシリーズでは主人公が連邦軍を抜けるなど自立性を高めている。

『進撃の巨人』でもアルミン達はエレンを守るために独自の行動をとる。この点で組織に縛られない現代人的である。アルミン達の行動によって意図せず体制の欺瞞が明らかになる。但し、調査兵団の独断専行は結果オーライと扱われ、体制側との対決は回避された。モヤモヤ感が残るものの、人類は新たな巨人の脅威に直面するという続きが気になるところで終わっている。怒涛の展開に引き込まれる。(林田力)
http://hayariki.jakou.com/5/31.htm
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