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2017年04月24日

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『バクマン。20』 林田力wikiレビュー

2012年09月01日

『バクマン。20』は最終巻である。終わるべくして終わるという、予定調和の最終回になった。当初の構想通りに漫画を終わらせたい漫画家の思いと人気のあるうちは引き延ばしたい出版社の営業的な思惑が衝突する。亜城木夢叶の連載作品『RIVERSI』は正義と悪のダブル主人公という点で『バクマン』の作者の前作『DEATH NOTE』に重なる。『DEATH NOTE』がL死後も続いた展開は実は作者にとって不本意であったのではないだろうか、と思わせて興味深い。(林田力)
http://hayariki.net/5/24.htm
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『銀の匙 Silver Spoon 4』v 林田力 wiki記者レビュー

2012年08月31日

『銀の匙 Silver Spoon 4』は自分が愛情を込めて育てた家畜の肉を食べるという畜産に携わる者にとって避けては通れないテーマの続きである。本人が自らの手で家畜を殺す訳ではないために衝撃は少ない。しかし、通常ならば出荷して終わりのところを、わざわざ問題に向き合う主人公の姿勢には感銘を受ける。新たに育てることになった家畜への主人公の姿勢も微笑ましい。

中盤は男子エゾノー生が惹かれるモノの謎に迫るギャグ短編である。この話に限らず、この巻ではギャグか冴えている。作者がノリに乗っている印象を受ける。後半は同級生の秘密が登場する。主人公自身は自分の問題を克服していく中で、同級生の抱える問題が話を膨らませる。(林田力)
http://www.hayariki.net/5/29.htm
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諌山創『進撃の巨人(8)』v 林田力 wiki記者レビュー

2012年08月29日

諌山創『進撃の巨人(8)』では女型巨人と壁の謎が明らかになる。冒頭では人間社会の体制側の腐敗が描かれる。エリート部隊であるはずの憲兵団は腐敗していた。まるで『機動戦士ガンダム』の地球連邦軍のようである。

『進撃の巨人(8)』は人類の敵である巨人と戦う物語であったが、その戦いが腐敗した体制の延命に寄与することになると考えるとバカらしくなる。この点も『機動戦士ガンダム』と重なる。初期ガンダムでは主人公が結果的に腐敗した連邦の歯車になっていることがフラストレーションのたまるところであった。このため、比較的新しいシリーズでは主人公が連邦軍を抜けるなど自立性を高めている。

『進撃の巨人』でもアルミン達はエレンを守るために独自の行動をとる。この点で組織に縛られない現代人的である。アルミン達の行動によって意図せず体制の欺瞞が明らかになる。但し、調査兵団の独断専行は結果オーライと扱われ、体制側との対決は回避された。モヤモヤ感が残るものの、人類は新たな巨人の脅威に直面するという続きが気になるところで終わっている。怒涛の展開に引き込まれる。(林田力)
http://hayariki.jakou.com/5/31.htm
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『FAIRY TAIL(32)』卑怯な敵を実力で圧倒

2012年08月27日

真島ヒロ『FAIRY TAIL』は魔法が使える架空の世界を舞台とした冒険譚である。魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に加入したルーシィ・ハートフィリアと、ナツ・ドラグニルらギルドの仲間達の活躍を描く。魔導士達に仕事の仲介等をする組合「魔導士ギルド」が各地に存在する世界で、新人魔導士の少女・ルーシィは、フェアリーテイルに憧れ、一人前の魔導士を目指す。

ギルドは人々の困った問題を解決する何でも屋のようなもので、ルーシィ達は受けた依頼を解決するために奮闘する。但し、第三者が持ち込んだ依頼であっても、依頼内容が主人公達の過去のエピソードに何らかの形で関わってくることが多い。破天荒なフェアリーテイルの魔導士達も、実は重たい過去を抱えていたことが明らかになる。依頼を解決していくことが、彼ら自身が過去と向きあうことにもなる。これによって物語に厚みを持たせている。

第32巻は大陸(フィオーレ)一のギルドを決める大会の本戦である。大会本選は5日間。競技パートとバトルパートの2種目が毎日行われる。7年間の空白で弱小ギルドに零落した「妖精の尻尾」の復活を印象付けたいところであるが、緒戦の結果はイマイチであった。安易に主人公サイドに勝利を与えず、今後に期待を持たせる展開である。

バトルの大会となると数多くのキャラクターが登場し、一人一人のキャラクターの印象が薄くなりがちである。それは漫画の人気を低迷させる危険がある。これに対して、フェアリーテイルではキャラの個性が豊かである。

この巻ではルーシィがバトルに出場する。ナツやエルザの活躍で戦闘要員としては印象の薄いルーシィであるが、ここでは一対一のバトルで実力を見せ付ける。対戦相手は卑怯・卑劣な手を使うが、ルーシィは実力で圧倒する。王道的なバトルが展開された。

この対戦相手は病的な目つきをした赤髪の女性である。漫画家の描くキャラクターは顔がパターン化してしまいがちである。このキャラもエルザと同じ顔になりそうなところであるが、病的な目つきによって描き分けることに成功した。(林田力)
http://hayariki.net/5/34.htm
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『ジョジョリオン 2』v 林田力 wiki記者レビュー

2012年08月26日

荒木飛呂彦『ジョジョリオン』は人気シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』のPart8に位置付けられる漫画である。『ジョジョの奇妙な冒険』は「ジョジョ」の愛称を持つ主人公が強大な敵と戦うアドベンチャーである。

Part1からPart6までは19世紀末英国の貴族ジョナサン・ジョースターと、その子孫が主人公とするジョースター家の物語であった。これに対してPart7の『STEEL BALL RUN』はパラレルワールド的作品で、キャラクターもストーリーも前作とは連動していない。

『ジョジョリオン』の舞台はPart4「ダイヤモンドは砕けない」と同じ杜王町である。吉良、広瀬、東方という懐かしのキーワードが登場する。しかし、登場人物は同じ名前や似たような名前でもPart4とは別人というパラレルワールド的設定である。第2巻で東方家の先祖がアメリカ大陸横断レースに参加したと語られており、『STEEL BALL RUN』の世界と接続していることが分かる。

Part4の読者にとって『ジョジョリオン』の世界は一見すると抵抗がある。主人公はPart4の主人公と同じ名前を名乗ることになるが、記憶を喪失しており、善人か悪人か不明である。しかもPart4の悪役であった吉良吉影との関係性がほのめかされている。

さらにPart4では主人公サイドであった東方家の面々が胡散臭い。『ジョジョの奇妙な冒険』ではディオのように敵キャラクターにも底知れない存在感や悪の魅力を放っていた。しかし、ジョジョリオンではチンピラめいた胡散臭さにとどまっており、迫力に欠ける。
http://www.hayariki.net/5/9.htm
それでも第2巻の後半から迫力が出てきた。ここではスタンド対決が展開されるが、敵が公正さを重んじて自分の弱点を相手に教えている。これによって敵キャラクターに底知れない迫力を与えることができた。

現実の日本ではクライアントほしさのあまり法律事務所が「弁護士は公正中立ではありません」などという広告を出すほどの浅ましい状況である(林田力「弁護士の粗末な交渉で泥沼相続紛争(中)」PJニュース2010年10月8日)。その中で『ジョジョリオン』は敵キャラクターにも公平を重んじさせ、敵ながら魅力を与えている。
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