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ワンピース85

2017年05月06日

尾田栄一郎『ONE PIECE 85』(集英社、2017年)はホールケーキアイランド編の続きである。すれ違っていたルフィ達とサンジであるが、この巻では思いが一つになる。このような展開は熱くなる。

ホールケーキアイランド編ではサンジの出自が明らかになる。「実は貴種でした」という展開は最近の漫画に少なくないが、私は複雑な思いがある。親の格差が子にもつながる格差社会を反映しているように感じられるためである。それでも、この巻は家族を見捨てられない思いという普遍的なテーマで上手に再構成した。

麦わらの一味は、新たに連合を結成する可能性が出てきた。トラファルガー・ローの時と異なり、いけすかない相手である。マフィアではなく、ギャングの通り名であることが理解できるエピソードが語られる。マフィアには沈黙の掟(オメルタ)のように忠誠心が求められるイメージがある。これに対してギャングはゴロツキである。

文字通りの意味で共通の利害だけで結ばれた連合になる。ここでのルフィの態度が面白い。話してみることは頭ごなしに否定しない。一方で実際に会うと友達が受けた被害のことを蒸し返す。安易に過去を水に流す存在ではない。かつての少年漫画は「昨日の敵は今日の友」が定番の展開であったが、過酷なイジメなどの現実と直面する現代の子ども達にとってリアリティに欠ける(林田力「【コミック】過去の敵への態度に注目『ONE PIECE 第51巻』」ツカサネット新聞2008年9月17日)。
http://www.hayariki.net/onepi.html
この巻ではジンベエが参謀役になっている。ジンベエは魚人島編で仲間にスカウトされている。麦わらの一味の比較的新しいメンバーのニコ・ロビンやフランキー、ブルックも年長者で、そのような役回りを期待しても不思議ではないが、ゾウで寝入ってしまうような抜けたところもある。ジンベエは今の麦わらの一味に足りない要素を補える存在である。

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