忍者ブログ
< 10月 | 123456789101112131415161718192021222324252627282930 | 12月 >
Home > 林田力コミック > 『約束のネバーランド』

『約束のネバーランド』

2017年09月17日

白井カイウ原作、出水ぽすか画『約束のネバーランド』(ジャンプコミックス)は人間を食べる鬼が支配する世界で食用のために飼われている子ども達が脱獄を目指すファンタジー漫画である。

週刊少年ジャンプ連載の漫画である。週刊少年ジャンプと言えば『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』のようなバトル物が王道という印象があるが、『DEATH NOTE』のような頭脳戦の作品もある。本書も高度な頭脳戦が展開される。これも週刊少年ジャンプの魅力である。

第4巻はノーマンが出荷を宣告されるというピンチから始まる。この巻の出来事は重要である。子ども達には何かを犠牲にして実現するという考え方と、犠牲にせずに実現するという考え方が対立していた。後者は理想的であるが、実現性は低い。真面目に実現性を考えるならば後者を考える必要がある。

ところが、主人公エマは後者しか考えようとしない。その理想主義者ぶりが、うざく感じるほどである。もしエマの思い通りに展開したら、物語が御都合主義になってつまらなくなるだろう。この意味で、この巻の出来事は物語に現実感を持たせた。

その後はエマらしく犠牲を出さない展開になる。しかし、それも最初の犠牲者があってのものである。「あれも、これも」ではなく、「あれか、これか」のシビアさがある。

PR
▲page top

Comment

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード


▲page top