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『大和の獅子』第1巻、『白竜』とは異なる脚色

2011年12月18日

『風雲代議士剛腕秘書 大和の獅子』は鍋島雅治原作、渡辺みちお画の劇画である。切れ者の政治家秘書が政治家を衆議院議員に当選させ、総理大臣にするために奮闘する。切れ者の部下と抜けているところもある中年太りの親分の組み合わせは、同じ渡辺が作画した『白竜』と共通する。原作者は別人でありながら、構成が似通った点は興味深い。
『白竜』では何故、白竜ほどの人物が黒須組長の子分に甘んじているのか理由が明確ではない。これに対して『大和の獅子』では主人公が政治家に心服したエピソードが描かれている。政治家も決してクレバーではないが、大人物の片鱗を見せている。
『大和の獅子』には実在の政治家をモデルとしたキャラクターや実在の事件をモデルとしたエピソードも登場する。この点も暴力団の東急電鉄株買い占めなどを扱った『白竜』と類似する。但し、実在の事件をなぞり、暴力団のシノギに結びつける『白竜』に対し、『大和の獅子』は脚色が濃い。
弱者の痛みがわからないとの批判もある弁護士出身の政治家をモデルとした人物が阪神大震災の被災者であり、ボランティアの炊き出しへの感動を原点としている。また、尖閣諸島沖での海上保安庁の巡視船と中国漁船の衝突事件を連想するエピソードも日本と中国の立場が入れ替わっている。
登場人物には十五年戦争の従軍兵士も登場する。無謀な作戦を立案しながら、戦死者続出の結果に対して「想定外」との理由で責任回避する参謀への怒りは、福島第一原発事故の無責任さに通じるものがある。(林田力)
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